琳派 京を彩る
本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の夢の競演!
琳派誕生400年記念、京都国立博物館(平成知新館・谷口吉生さん)にて、2015年10月10日~11月23日まで開催されています。10月27日~11月8日まで3つの「風神雷神図屏風」を同時展示。
今回はちょうどその3つを鑑賞できるよい時期に来られました。
情報を見ていると午前は非常に混雑しているとのことで、夕方に行ってきました。優待割引券を使い少しだけお得にチケットを購入。そして、16:45くらいでしょうか、待ち時間なしでするりと入場できました。
ただし、中はすごい人だらけでガラスケースの前に思うように行けません。また、思っていたより展示室は広く、まわるだけでも閉館の時間ぎりぎりになりそうな予感。作品とお客さんが多いので、なかなかじっくり鑑賞できない。少し焦りを感じつつ、好きな作品を探してみました。
図録を購入していないので、正しい名称は記載できませんが、12か月、四季折々の草木を屏風に描き、少しの文章を書き添えた作品や、絵具を盛り上げ描いた菊の花とそこから庭の本物の菊の花が見える仕掛けを施した作品、三十六歌仙を草木とともにかるた風に屏風に描いた作品など、とても美しいものが多かったです。金箔の上に描くって贅沢だなぁ。
そしてメインの「風神雷神図屏風」
俵屋宗達が描いたとされる「風神雷神図屏風」は、本家ということもあり、上品でコンパクトな感じ、雲が少し薄いかな。3つの中で私が一番好きな作品。尾形光琳は、雲が黒々として色が鮮やかな他は、俵屋宗達と瓜二つ。なんとなくお手本絵がある分、伸び伸びと描いているような?酒井抱一は、全体的に明るい彩色で神々の表情も豊かな感じ。本家と少し違った印象を受ける。
多くの人はそのフロアでそれぞれを見比べるため、キョロキョロしてました。
そして閉館間際になると、人も少なくなったので上からもう一度まわることに。もうこうなると、ゆったりガラスケースの前で一人占めできました。やっぱり一度さらっと見ただけではそれがなんなのか理解ができていなかったりするものです。もう一度じっくり見て、見逃していた箇所を発見したりするくらいですから、もっと作品鑑賞には時間が必要だということを悟りました。(それも人が少ない時に)魅力ある作品ばかりでそれぞれを深く鑑賞したかったですし、そしてそれを語りたかったです。
あ、常設展の仏像も気になりました。仏様(僧侶?)の顔からまた仏様が出てくる仏像は、非常に斬新でした。
ライトアップの明治古都館
そうして、お気に入りの作品をもう一度見おさめ、外に出る頃には真っ暗でした。
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